(1) 大型構造体の設計着目ポイント(その1)
製品サイズが大きくなると、製品自体の重量も増加します。また、荷重による変形や振動が大きくなります。しかし、製品としては軽量化や高剛性化(変形や振動が小さいこと)が求められます。



製品の軽量化/高剛性化を目指すには、構造体断面を力学的にバランスの取れたものとする必要があります。同じ量の材料を使っても、バランスの取れた断面にすれば構造体の変形量を抑えることが可能です。また、右上図のような箱型となっていない開断面では、ねじれに対する剛性が低いという特徴があります。そのため、主要な部材に用いるのはできるだけ避けることが望ましいです。

構造体断面を上下左右対称に設計し、力学的にバランスの取れたものとすることがポイントです。

構造体断面を上下左右対称に設計し、力学的にバランスの取れたものとすることがポイントです。