製缶工程におけるポイント

(3) すみ肉溶接サイズ低減によるコストダウン

Before

10mmのすみ肉溶接の断面図

右図は10mmのすみ肉溶接の断面図です。1回の溶接で施工できる溶接量には限界があるため、10mmのすみ肉溶接の場合、図に示すように少なくとも3回の溶接施工(専門用語で3パスと言います)が必要です。

↓

After

6mmのすみ肉溶接の断面図

すみ肉溶接サイズが6mmであれば、1パスで溶接が可能です。もちろん、溶接部の応力検討は必要ですが、6mmすみ肉で充分な耐力を確保できることも多く(6-1-1 2.参照)、溶接サイズを見直すことは製造コストの大幅な削減となります。

ポイント

強度をさほど必要としない構造では、6mm以内のすみ肉溶接にすることがコストダウンにつながります。

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